「UV」修行続く/北川の岩場

日曜、北川へ。
本日の北川はKスケさんやIフク夫妻をはじめ、ロックランズメンバーが11名で岩場をほぼ占拠。他には1パーティ4名の方だけだった。
いつもの0823着の電車で西吾野駅に着き、Oトモさんの車に拾ってもらい岩場まで。駐車場のあたりは朝露だろうか、地面も電柱もしっとりと濡れている。
やや心配しながら岩場に登ってみたところ、岩はしっかり乾いていたので一安心。

「茶摘み唄」でアップした後、「UV」にヌン掛け。ヌン掛けもなかなか大変なので、掛けただけで降りる。

2便目、下からつなぐ。UVパートに入り、遠い左手ガバのあと、パート2本目をクリップ。クリップはできたが、左手ガバ保持で右手をクロス気味に伸ばしたクリップの姿勢がきつい。もっといいやり方ないかな?
右手をいったん穴に戻してからサイドガバに送り、左足のキョンを決めて左カチ、と思いきや届かずにフォール。
で、復帰できず。どっかぶりなので、ちょっと長めに落ちると壁に復帰できない。ポンピングは苦手なので、そのまま降り。

人間は楽に流れる

復帰できなかった2便目ではムーブ練習ができなかったので、3便目は、下部をチョンボ混じりで登って、テンションでレストの後、「UV」パートからの練習。

登るときに、Kスケさんが持っていた、プリクリ用(?)の長ヌンを借りた。片方のゲートが開けたままロックできて、掛けると閉じる仕掛けのカラビナになっている。そして、スリングが棒のように堅く長い棒状なっているもの。

さっきのように落ちて壁に戻れなくなったときのために、手が届かない岩側のロープをつかんで復帰するため、恥ずかしながら、そのプリクリ用の道具を借りることとした。

しかし、フリークライミングとは「道具を使わずに自分の身体だけで、ありのままの岩を登ること」のはずだから、通常使うヌンチャクなど以外にチョンボ専用の道具に頼ることは堕落であると、後から一応反省した。人間は気をつけないと、つい楽に流れてしまう。
(もちろん、上記は自分の美意識にかかわることであり、他の人になんからのスタイルを強要するものではありません)

キョンで左手のカチを取るところが、遠いのだけど、試行錯誤して足位置が決まった。それでもカチが位置的に直接見えにくいので、覚えておかないと外してしまうし探る余裕がない。
さらに上に登って、ラッペルステーションに掛けたヌンチャクにクリップして、乗り越しのムーブ練習。ここも、リップの上のホールドが完全に見えない。手探りになる。下にちょっとチョークでマークをつけておいたが、見えないホールドを手探りですぐに持てれば、乗越しもできそう。すぐに見つけられずに探していると、力尽きて落ちてしまう。弱いとは悲しいことだ。

4便目、下からつなぐ。「UV」パート2本目クリップをしようとしたところ、さっきはぎりぎり届いたのに、あれ?届かない。よく見たら、ボルト側のカラビナが横向きになってしまっている。危ない危ない。テンション。

ヌンチャクを直して、ロープを掛けて、しばし休んだ後にガバから再トライ。それで、トップアウトできた。
テンションしてのレスト後だけど、トップアウトはぎりぎりで、ラッペルチェーンに掛けておいた自分のヌンチャクにはクリップできなかった。それなのに、クリップしていると勘違いをしてそこから降りようとしてしまった。危なかった。事故は、こういう単純な勘違いで起きるんだろうな。気を引き締めなければ。

で、そのまま上まで登って、リップから5mくらい左上にある本来の終了点(?)まで登った。この終了点にあるカラビナはゲートが固定されて空かないようになっているので、結び替えが必要となる。
もっとも、上部はクライミングとしてのムーブがあるわけじゃなく、慎重に歩くだけだなので、OSかRPで登ったとき以外(練習のとき)は、リップまで上がれたらラッペルステーションに自分のヌンチャクをかけて、そこから飛び降りた方がいいだろう。
だが、一応、終了点は終了点なので、RPなら上の終了点まで行っておいた方が気分はいい。このあたりは「北落師門」と同じだ。

たいして登ってないのに、ぐったり疲れた。実質の距離は短くても、どっかぶりは強度高い。

RP祭り

今日はKスケさんが、長年トライしていた「北落師門」をついにRP。2年ごしで、数十便出したと言うが、あきらめないのが素晴らしい!初12a、おめでとうございます!
また、Sダイラさんも同ルートをRP。河又のデザート・ソングに続いて2本目の12aということで、これまたおめでとうございます!

帰りは、飯能駅前まで車で送ってもらい、中華料理店でKスケさんにご馳走になった。なんと、11人全員分を支払うという太っ腹!
ごちそうさまでした!

残置ビナが悩ましい

かぶった壁や斜めに登るルートでは、回収用の残置カラビナが残されていることがある。これがないと回収がむちゃくちゃ大変になるので、外してはいけない。もちろん、持ち帰るなどは論外(ドロボー)である。

しかし、残置ビナがあるボルトにヌンチャクを掛けるときに注意が必要だ。
何も考えずに普通にヌンチャクをかけると、残置ビナが壁側になり、その上(外側)にヌンチャクをかける形、つまり、残置ビナが壁とヌンチャクとに挟まれる形になってしまう。しかし、この形は避けた方がいい。
フォールなどで力がかかったとき残置ビナが「テコ」の役割となって、ボルトやカラビナに予期せぬ力がかかる可能性があるからだ。最悪、ヌンチャクのカラビナが破断したり、ボルトが抜ける可能性もある。

「UV」パート2ピン目(ラッペルステーションの下)にも残置ビナがある。できれば、ヌンチャクを残置ビナと岩との間にかけるか、残置を外して自分のヌンチャクに掛け直してかけておくべきところ。余裕があれば、だ。
しかしここはかぶった壁で遠いボルトにヌンチャクをかけるので、工作をしている余裕がない。いったんは残置ビナの外側ヌンチャクを掛けておき、近くにガバホールドでもあれば、それを持ってからかけ直してもよい。しかし、近くに適当なガバがないので、それもかなり困難。

結局、1便目はヌン掛け便と割り切って、ヌンチャクを外側にかけておいて、その上のラッペルチェーンにクリップしてから、テンションして下を直すしかないだろう。

残置ビナに直接ヌンチャクを掛けるのもやめた方がいい。後でロープをかけてロワーダウンに使うことの多い残置カラビナに、カラビナを掛けることは、金属と金属だからよくないということもあるが、それよりも、残置ビナは衝撃加重をガンガンかけるほどは信用できないという理由の方が大きい。

気温、服装メモ

飯能の予想最高気温は17度で、この時期としてはかなり暖かかった。岩も冷たさはなくて、登りやすかった。
登るときは、長T+半Tの重ね着。ボトムはバーブパンツ。夕方は少し涼しかったが、これでOKだった。
これくらいの気温がずっと続くといいのだけど、そうはいかない。

「北落師門」のレストポイントで休むKスケさん

「北落師門」のレストポイントで休むKスケさん

ついに登りました、と、ルートを指さす。

ついに登りました、と、ルートを指さす。

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