アンチプリクリ棒シンクロニシティ

掛けるは恥だが悪くない?

先日のブログ記事

“白髪鬼”H先生に遭遇した話と、プリクリ棒のこと

を書いた後、同じように、プリクリ棒の安易な使用や、安直なクライミングスタイルについての批判的な記事を、有名プロクライマーの方たちが書いていると、Kスケさんが教えてくれた。こういうのをシンクロニシティと言うんでしょうか。

小澤信太さんのフェイスブック投稿
プリクリップって楽にするためのものじゃないんだよね。 どーしても危険が避けられない&初登者のスタイルに従う場合以外はダメだろと。 初登者がプリクリップで登っても、もし自分でクリップできるなら、俺は自分でクリップしたい。 ご自慢のプリクリ棒を岩場で振り回してること自体が恥ずかしいと思ってほしいな。 登れればなんでも…

遠藤由加さんのブログ

何度か書いていますが、フリークライミングはルールブックや審判がないアクティビティ(※)です。それだからこそ、そこにおいてなにが良くてなにが悪いのか、なにが美しくてなにが醜いのか、つまり、倫理や美学について、クライミングコミュニティでの意見交換や議論が非常に大切であると思っています。

(※:競技クライミングは別として、フリークライミングを「スポーツ」とくくるのはちょっと違うと思う)

そういう点から、(このブログと違ってw)影響力のある有名クライマーたちが、FBやブログで意見を表明するのは大変良いことだと思います。素晴らしいですね。

その一方で、コミュニティの中心であるべき専門メディア(例:『ROCK & SNOW』誌)においては、「これを使うのはカッコ悪い」とか「そのスタイルはいかがなものか」みたいな問題提起を編集部がおこない、談論風発を巻き起こすといったことは、久しくなくなったようで、残念無念。

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