毎度同じ、グチのようなことばかり書いていて、読んでいただく方には申し訳ない気もするが、なかなか疲れが抜けず身体が重い状態が続いてる。
それなのに、健康診断では判で押したように「オールA」。やはり、週5日も働く過重な労働、そして下流へ下流へとドンブラッコッコと流されていく生活のストレスによって、メンタル面が原因となっている疑いが濃い。
体調が悪いと、図書館に行っても、ハードボイルド小説よりも、健康雑誌に目が行ってしまう。このごろの健康雑誌は字が大きくて読みやすいので、ぐっと遠くなった眼にもやさしい。おじいさんだ。
ふと目についた『NHKガッテン! 2017春vol.34』を読んでいたら、「触れるだけ健康術」という特集記事があった。
出版社の宣伝コピーには、こうある(抜粋)。
今、認知症状や慢性痛、不眠の改善、不安・ストレスの緩和などに働くとされる、“癒しホルモン”オキシトシンが注目されています。なんと、このホルモンは「触れる」だけで増やすことができるのです! しかも、触れられる側だけでなく、「触れる」側の人にもうれしい効果があるのです。
今回は、医療や介護の現場で活用されている、触れて癒やす「タッチケア術」をご紹介します。実践法はもちろん、驚きの効果や改善報告などを一挙大公開!
人と触れ合う(ボディタッチ)をすることで、癒やしホルモン「オキシトシン」が分泌されて、それが脳の扁桃体に良い効果をもたらす、ということらしい。
触れるだけで健康になるというのは、なかなか魅力的だ。実際、人と「触れる/触れられる」ことの気持ちよさというのは、独特のものがある。自分は、QBハウスで散髪するときに頭をいじられるのが好きだが、あれはたしかに触れられる気持ちよさがある。「オキシトシン」が分泌されていそうだ。
だが、触られればいつでもどこでも気持ちいいというものでは、もちろんない。というより、他人との身体的な接触は、満員電車などが典型だが、多くの場合不快なものである。しかし、一定の条件が揃うと、それが「オキシトシン」を分泌させる快楽になる。
ここが難しく、また面白いところだ。ちなみに、この話に似たモチーフが、以前紹介した『断片的なものの社会学』でも採り上げられている。
『NHKガッテン!』では、1人暮らしの人はどうすればいいの?という当然の疑問にも触れられていて、その場合はペット(特に犬がいい)との触れあいでもいいですよ、という回答であった。
だが、自分のように1人暮らしでペットもいない人の対策は、無かった。どうしようもないね、あきらめて、ということであろう。
だから、記事を読んで興味深かったものの、「ま、別の星の話だな」と思っていた。ところが、会社の近くでこんな看板を発見。
心と脳の疲れを癒す セロトニン&オキシトシンマッサージ
需要あるところに供給あり。
これを機にオキ活をすべきか。
だが、1セット1時間8,000円のプライスは、別の星の話というほど遠いものではないが、下流の流れにぷかぷか浮かんでいる自分にとっては、かなりハードルが高い。さらにこの看板が醸し出すなんとなーく怪しい雰囲気も、ハードルを上げている。
クライミングジムに行くのを4回控えて、オキ活1回に行くべきかどうか、思案どころである。