年頭の辞

明けましておめでとうございます。
皆様の新しい1年が良きものであることを祈念申し上げます。

さて、年が明け、数えで50歳になった。笑える。

50歳となれば、世間では熟年っていうの? ま、はっきり言って初老である。

ふつうなら、自宅を持ち、子どもは大きくなって高校生か大学生、家のローンもあと少しで終わるし、休日は夫婦で海外旅行でも楽しみましょう的な暮らしであるだろうか。車を買い替えたりしてね。職場では管理職として後進の指導にあたり、あるいは専門家として技能を発揮する存在であるはず。

実際、そんな規範的なロールモデルにあてはまる熟年がどれくらいいるのかは知らないが、家族を持たず、家を持たず、財産的なものを一切持たず、新入社員として気楽かつテキトーに働き、車はおろか運転免許も持たず、海外には一度も行ったことがない。休日にはガンバだのルンバだの言いながら、上手くもない岩登りばかりしているのが、この自分だ。

体力が落ち、眼は遠くなり、物忘れが増え、心身の衰えは齢の重なりを確かに感じさせるのに、なにひとつ形になっていないところが、可笑しくてしかたない。

これで50歳かと思うと、不貞腐れているわけでもなく、詠嘆しているわけでもなく、ただ可笑しくて笑うしかないのだ。

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コメント

  1. のむさん より:

    こんにちは、昨年辺りからブログを読ませてもらいました。
    同い年で、同じ境遇、親近感がわいてコメントさせてもらいました。
    昔、名古屋にいるときエアダンスをさわりましたが敗退した。
    今は田舎で細長くクライミング続けております。
    これからも読ませてください!

  2. しい より:

    のむさん、コメントありがとうございました。
    同い年なのですね。人生もそろそろ黄昏時に入りますが、まだしばらくは成長できる時間があるのではないかと思います。
    お互いがんばりましょう。