パンピングアイアン2(12b)をRP/城ヶ崎・シーサイド

先週ご一緒させていただいたSダさんからお声を掛けていただき、城ヶ崎・シーサイドへ。前回は情けないクライミングをしてしまったが、今回こそは決めたい。

行きは電車。3週連続になるので、乗車のムーブも固まっているだろうと思いきや、乗車ホームを間違える痛恨のミス。慣れてきたきほどミスが起きやすいものだ。駅のホームが2線で2層になっているのだけど、たまーに間違えて違う階のホームで待ってしまうことがある。「あれ、時間通りに電車が来ないな」と思っていたら、下のホームから乗るべき電車が発車してしまった。

予定の電車に乗れず、いつもとは違う経路で、しかし到着時間はいつもと同じ9時11分。いつもは最安の経路(小田急線経由)で行くため、時間が多めにかかっているのだ。

伊豆高原の駅から出ると、地面が濡れている。昨日はけっこう雨が降った雰囲気だ。登れるんだろうか? まあ、今日は晴れているのだし、来てしまったのだから岩場に行くしかない。晴れているのは良いが、先週と同じウェア(長T+フリース+ダウンジャケット)で来たら、暖かいを通り越してちょっと暑いな、と思ったとき、半袖Tシャツを忘れてきたことに気がついた。この暑さで、長袖Tシャツはきつい。

で、まだ開店していない「スーパーながや」横のベンチにザックをデポして、マックスバリューに行った。残念ながらTシャツは売ってなかったが、2枚入りで680円の半袖下着があった。もろに「下着」という見た目がイマイチだが、長袖、または裸で登るよりはいいだろうと購入。電車代は余計にかかるし、朝からとんだ出費つづきである。

肌触りは良かった。

Gトウさんが朝一でRP。いい波を作る

懸垂下降点にはだれもおらず、自分のロープで降りた。やっぱり昨日の雨で人が少ないのかなと思っていたら、岩場には普通にたくさんクライマーがいた。そして、岩は完全に乾いていて、いつも染み出しがある「パン1」のあたりにも染み出しは、ない。

「パンピングアイアン2」には、すでにヌンチャクがかかっている。前回もご一緒にトライしたGトウさんのものだった。Mワさんもいる。パン2スクールは今日も盛況。そして、そのGトウさんが、朝の2便目で見事にRP。パン2スクール卒業となった。おめでとう!

「パン2」「虎の穴」ラインは、先週ほどは混雑していないが、念のためという感じで、Wっち作の順番リストとペンが置かれた。自分の1便目の順番は5番目くらいか。時間があるのでアップをしておきたいが、ここにくると、アップルートにいつも迷う。「ハジノライン」「名探偵登場」あたりが簡単なのだけど、メインエリアから遠いのと、短くて動きがあまり大きくない。10a~bくらいの適当なアップルートが無いような気がする。

それでアップ無しで、いきなり「パン2」をトライ。さすがに、腕が温まっておらず動きが固い。テンションを掛けながら、ムーブを確認しつつT.O。

パンピングアイアン2(12b)RP

2便目は、1時すぎくらい。登るつもりで入念に準備体操をしたが、今日、明日と2日間あるから、さすがにどこかでは登れるだろう。そう思うと気分的に気負いはない。

その入れ込み過ぎない感じが良かったのか、核心はスムーズに足を残して進めた。足が切れると切れないとでは、腕への負担が違う。核心を超えた後も、腕はあまり張っていない。レストもあまり長くは取らずに、呼吸を整える程度で済む。そのままするすると登ってRP。無事にパン2スクールを卒業できた。

見ていたツヨポンさんから、「余裕があったね」と言われたが、確かにギリギリという感じではなくて、声を上げることもなく、これまでのトライの中でももっとも楽に登れた。

・パンピングアイアン2(12b)、RP。本日2便、計16便(ヌン掛け含む)

「パン2」上部でレスト。なんとなく余裕が感じられる。

完登してニッカリ笑うおじさん。真新しい下着がまぶしい。

ちなみにこの日は、朝一でのGトウさんのパン2RPに続いて、自分が同ルートをRP。その後、「サーカス」(12c)で、ツヨポンさんと、Iさんが続けてRP。さらにSダさんが「パンピングアイアン1」RPと、完登のビッグウェーブが来た日だった。

次の目標「パン1」に参戦開始

次にやるルートは、幸いヌンチャクもかかっている「パンピングアイアン1」(12a)であろう。去年1回触り、そして前々回にも1回触っているが、核心がまったくできていない。

本日は他のグループがヌンチャクを掛けてトライしていた。そして、Sダさんは見事にRP。トータル4,5便だろうか?強い。

自分には核心はすぐにはできる気はしないが、今回の目標ルートは登れているのだから、気楽にトレーニングのつもりで登ればいい。
下部は問題ない。ルーフ越えの核心ムーブはできないが、とりあえずちょんぼ混じで抜け、トップアウトして全体像を(再)確認。ゴール取りのあたりも、微妙に悪い。核心以外ムーブは難しくはないが、微妙に遠くて、名前の通り腕が張る。
今日は全体像を確認したということでよいだろう。気分良く本日終了。

温泉からの一人宿

夜はWっち号で北川温泉に。海辺の露天風呂で風情は良いが、温泉に入るだけで石けんで洗えないのが今ひとつ。あと、眺望がよいと言っても暗くなってからだとよく見えない。600円。

宿まで車で送ってもらい、ツヨポンさん関係の別荘に泊まる皆さんと別れて、自分は1人で先週と同じリトルリッツ。先週は2800円で安いと思ったが、シングルの場合は3300円。2800円なら安いと思うが、この値段だと微妙だ。少し読書をして、9時過ぎに就寝。ちなみに、宿では野良電波が拾えて、simが入ってない自分のスマホ的ものでも、wifiが使えた。たまたまかもしれないが。

「パンピングアイアン2」ルート雑感

最初から最後まで、ジムっぽい大きなホールド、ムーブが続くルート。中間部の一番傾斜がきついところが核心だが、ジムでかぶった壁になれている現代クライマーなら、登りやすいだろう。

核心部は大まかに分けて、遠いガバをダイナミックに取って、足を切って登る右回りと、ヒールで刻んで足を残しながら登る左回りとがある。リーチがあるか、ダイナミックムーブが得意なら右回りの方が登りやすいのだろう。左回りなら足は切れないが、逆にもろに傾斜を受ける。僕は左周りの方が登りやすかったが、人によっては右回りの方が登りやすいらしい。
核心を超えた後、薄かぶりの上部が意外と侮れない。レストポイントはあるが、あまり回復しない感じなので、ムーブを作り込んでさっさと登った方が良い感じだった。
楽しいルートだと思うが、下部が隣の「虎の穴」と共通で、混雑しやすいのが玉に瑕か。

グレードについては、ジムで傾斜の強い壁になれている現代クライマーの感覚では、やや甘めに感じるかも知れない。とは言え、自分が登った中では(少ないけど)どの12aよりも難しかったと思うので、やっぱり12bでいいのかな。
1ピン目のボルトが高いが、そこまではガバだけでクリップ体制には問題はなく、プリクリは必要ない。最初の2、3便はカムを使ったが、ホールドがわかってからは必要なかった。もちろん、ホールドがよくわからない初見では、怖いだろう。
(なお、ルート名の「2」は、ローマ数字の「Ⅱ」が正しいが、JIS外字なので2と表記している)

気温、服装、シューズメモ

伊東市の予想最高気温は10度。現地は20度近くあっただろう。無風で暑い。半袖は必須。パンツも厚パンツはやや暑く、バーブパンツにした方がよかった。

シューズはスカルパインスティンクト(紐、赤)。安定。

「サーカス」(12c)をRPするツヨポンさん。見栄えのするルートだ。

「パンピングアイアン1」をRPしたSダさん。強い。

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