やはり黄色12aよりは難しい
3連休の中日、日曜。今日も午前中は雨だ。
午後から電車で江戸川橋T-WALLへ。Kスケさん、Oツカさんとリード。
アップの後、狙いは1面ハング壁の、オレンジ12b。
スタートから2手のボルダームーブがいきなりできないのだが、そこはロープをつけなくても練習できるので後回しとすることにして、2手目のガバからスタート。テンテンでT.Oして、全体像を確認。
2便目も、スタート省略。さっきは真ん中あたりのライン取りを間違っていたようだ。ここのムーブを作り直し。つなぐと最終クリップがややしずらいことがわかった。トラバース後なので、失敗して落ちると振られそうで、やや怖い。さてどうするか。
3便目、同。下部でZクリップ。ありゃりゃ。中間部のラインは確定。上部のクリップは、最初のラインを1本少なくして、その分をトラバース後にすることに確定。
4便目、同。ゴールまでつなげたかったが、つなぐとそれなりにきつく、テンション。ゴール下はもう少しムーブを洗練させないと、登らせてくれないみたい。
先日Iクラさんに、「スタートのムーブさえできれば、黄色12aとそう変わらない」と聞いたが、やはり黄色よりはやや難しいようだ。
最後は、pink11b登り→青降り→赤11a登り→青降りで、腕を張らせておしまい。
そして、帰りは家まで(約5.5km)を1時間ほどで歩き、有酸素運動。
Kスケさん、Oツカさんも、それぞれの狙いの課題は、いいところまで追いつめているものの完登ならず。今日は全員ボウズであった。
本日のハイライトは、T君の黒12dRP。眼福。
そんな中、今日のハイライトは、ツヨツヨのT君による、1面ハング壁の黒12dのRP。
我々の目の前で繰り広げられたT君の登りは、まったく淀みがなく、見ているかぎり、11くらいのグレードではないかと錯覚してしまうほど。見事にRP。眼福ものの素晴らしいクライミングであった。しかしそれは、何十便(?)もの努力が結実した成果である。
T君は、この壁の12bまではすべてOSしたらしい。そのT君をもってしても、この黒12dは難しく、6月からトライして、数えきれないくらい登ったという。
50氏も、「前の13aより難しい」と言っていたし、たぶん実際は13はあるのだろう。
I店長によれば、お客でこの課題を登ったのは、初めてだとのこと。同じT-WALLでも、錦糸町と違って江戸川橋ではリードをやる客層が薄く、12+以上の高難度課題にトライする人が少ない。
そんな江戸川橋リードクライマーでもトップクラスの強さのT君だが、彼のすごいところは、ボルダリングを一切やらないこと。
ボルダリングをやらないと強いムーブはこなせない、というのが定説だし私自身もそう思うのだけど、T君をみていると、その定説も疑わしく思える。もちろん、彼がボルダリングをやっていれば、もっとずっと強くなっているという可能性もあるが。
だが、5.13くらいまでなら、リードを登っているだけでも到達するのではないか? 登る頻度や内容、そして何よりもクライマーの才能にもよるだろうが。
いま、自分は膝の故障が悪化しており、ボルダリングで飛び降りると、すぐに痛みが出る状態なので、あまりできない。正直、リードだけだとムーブの上達はままならないとも思っていたのだけど、T君のクライミングには励まされる。
まあ、才能が全然違うことは、百も承知ではあるが。