Kスケさん、彼のお知り合いのAさん、Nさんも参加で、4名での北川。
いつもの0823着の電車で西吾野駅へ。先週よりはやや暖かい。空には雲一つなく、穏やかな小春日和だ。
駅から歩いて現地へ。ムカゴでもないしらんと道ばたに目をやりながら歩くが、里山の恵みはもうすっかり終わっていた。
岩場には全部で15名ほど。顔見知りも多く、T-WALL錦糸町の常連Mさん、T-WALL江戸川橋の常連Mさん、それにT-WALL東村山の常連Mさんと、T-WALL各店の常連さんたちが集まっていた。しかもみんな頭文字がMさんなのが、偶然だが面白い。
●「名無しのゴンちゃん」RP
今日の自分の狙いは先週落とせなかった「名無しのゴンちゃん」(11d)。
アップがてら隣の「茶摘み唄」を登り、トラバースして「ゴンちゃん」の終了点へ。セルフをセットしていったんビレイ解除してもらったロープを抜いて、ゴンちゃんの終了点にセットしなおす。ロワーダウンしながらヌン掛けし、ついでに核心部分のムーブ練習。先週作ったムーブで大丈夫だ。
4ピン目はやや遠いが、ペツルの長ヌンを使えば、連結はしなくても大丈夫。
さて1便目。するする登って難なくRP。計3日5便。(昨年も1日トライしているが、完全に忘れていたので、それはノーカウントにする)。
右面のホールドを使わない、直登ムーブで奇麗に登れて満足。クライミングは、審判やルールブックがない遊びだからこそ、心の満足が大切だ。
登れたときは簡単に感じるが、グレーディングは11dでちょうどいい感じか。難しいのは1カ所だし、ルートが短いので、さすがに12はないと思う。
それでも、それは何度も練習して緻密にムーブを作ったからで、このルートを初見で登れたら、間違いなく12ノーマル以上の実力者だろう。
●艱難辛苦を求め「UV」へ
朝そうそうに目標が終わってしまい、さてどうしようか。空いていれば、「北落」や「ミンボー」をトレーニング的に登るものよいが、あいにくそちらのラインは混んでいて順番待ちができている。RPトライの人たちの邪魔をするのは気が引ける。
錦糸町常連のMさんが、熱いトライで「バトル」(12a)をRPした。これで北川コンプリート、すなわちこの岩場の全ルートを登ったという。素晴らしい、おめでとうございます。
そのMさんに、「バトル」と「UV」、両方12aだけど、どちらが難しいか聞いてみたところ、「UV」の方が難しいだろうという。どっかぶりで、甘いホールド、きっついムーブ、だとか。
そう聞いて、「UV」をやることにした。
艱難辛苦汝を玉とす……。
このUVは、下部(大ルーフの下まで)が、「雨宿り」という10bのルートになっている。その終了点からさらに直登して、ルーフを乗り越すのが「UV」になるのだけど、UVパートは、終了点含めてボルト3本しかない。その短い部分が加わるだけで、10b→12aとグレードアップするのだから、その難しさは推して知るべし。
実際トライしてみると、ホールドは見つかるが、遠いし、微妙に悪いし、足が見つからないしでムーブの見当がつかない。マスターなので、ヌンチャクを掛けるのも一苦労だし、ルーフなので、大きく落ちると戻るもの大変。
Mさんにアドバイスをもらいながら探るが、トップアウトもままならず。辛苦だ。。。辛苦すぎる。
しばらく呻吟したが、玉になることはあきらめ、回収して降り。
●あれ?「ヒロシ君」に歯が立たない、、、マジか
「錦ヶ浦」(12c)ライン(T-WALL東村山常連のMさんが見事なRPをしていた)にヌンチャクがかかっていたので、下部の「ルンルン・ヒロシくん」共通パートを触ってみた。
「ヒロシくん」は以前登っているのだから、楽勝だろうと思ったら、全然ムーブが起こせず。。。どころか、指が痛くてカチを持つのもつらい。マジか?以前より弱くなってるのか?これには凹んだ。
最後に「謙譲の美徳」(11a)を再登。
「ゴンちゃん」を登れたのはうれしかったけど、「UV」には歯が立たず、一度登っている「ヒロシ君」も全然できず、ちょっとしょんぼり。。。体重も落ちたし、もうちょっと登れるんじゃないかと思っていたが、ただの自惚れだったようだ。
今日はRPが続いた。一緒に行ったAさんは「謙譲の美徳」を2撃でお持ち帰り!すごい。また、自分と並行して「ゴンちゃん」をトライしていた女性もRPしていた。
さらに「バトル」「UV」「錦ヶ浦」「北楽師門」など、RPが続々…。コンディションが最高だったおかげか、RP祭りの日でした。
登れた皆さん、おめでとう!登れなかった方は次回こそ。
そしてクライミングは続く。