けいすけさんと猫


けいすけさんが亡くなってから早1年が経った。月並みだが、時が経つのは速い。そして自分はこの1年、まったくクライミングをしていない。

自分がクライミングをしていないのは、直接的にはけいすけさんの死とは関係なくて、他にやることができて、忙しくなったからだが、しかしいくら忙しいと言っても1年のうちにまったく時間が取れないはずはない。

もしけいすけさんが存命で、たとえば5月の新緑のころなどに、「天気もいいし、ハイキングがてらたまには外岩でもどうですか」と誘われれば、行くことがあったに違いない。

そう思えば、やはり間接的には影響している。

けいすけさんのことを思い出したのは、一周忌だからということではなく、最近、家の近所に人懐こい猫(どこかの家が外飼いしているのかもしれない)がいて、かまったりしていたとき、けいすけさんの猫のことを思い出したからだ。

昔、けいすけさんが、車のボンネットだかエンジンルーム(?)だかにいた子猫を保護して、家で飼いはじめたことがあった。フェイスブックにも書いていたか写真を載せていたかのような気がする。優しい男だったし、前から猫を飼っていて慣れていたからもう1匹くらい増えても、たいした手間ではないと思ったのだろう。もっとも、猫の面倒は主には母上が見ていたようだが。

その少しあとで、どういう話の流れだったのかはすっかり忘れてしまったが、その子猫を「あげましょうか。飼いますか」と、けいすけさんに言われたことがあった。なにかの拍子に、猫はかわいいよねとか、猫はクライミングうまいね、みたいなことを自分が言ったのかもしれない。

もちろん、冗談みたいな会話で、自分もその時は猫を飼うなどと考えていなかったので、そう言われても笑っただけだと思うが、いまから思うとあの時もらっておけばよかったと、少し後悔している。けいすけさんがこんなことになるとわかっていれば、絶対に譲り受けていたが、もちろん、そのときはそんなことは夢にも思うはずがない。

いま住んでいるマンションは、ペット飼育可なので、猫くらいなら飼おうと思えばいつでも飼える。もし車のエンジンルーム(?)に子猫が迷い込んでいたら、保護して飼ってもいいかと思うが、そもそも車を持ってなかった。

1人暮らしとは言え、いまは基本的に家で仕事をしているので、その意味では飼いやすいが、今後また、以前のようにクラミングトリップにたびたび出かけるような状況になるなら、ちょっと飼いにくい。しかし、たぶんもう、そんな状況にはなることはないだろう。

なにしろ、体重が10キロも増えてしまって、とてもクライマーとは呼べない。むしろ、、、そう、ペットなんか飼わなくても、自分が豚でしたw

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コメント

  1. ナガハマ より:

    ご無沙汰してます。お元気ですか?(クライミングやってなくてもお元気ならいいですーw)。私はちゃんとクライミングを始めてたかだか6~7年ですが、それでもその間にクライミングを辞めた人はたくさんいます。事情は様々ですが。クライミングに限らず、いろいろなことを「続けること」の難しさを痛感しているこの頃です。
    私はここ数年で、けいすけさんだけでなく、周辺の親しい人をたくさん亡くしました。生きているモノの役割として、亡くなった人たちを「忘れない(思い出し続ける)」ということは自分が死ぬまで続けていきたいなーと思います。

    またどこかの岩場でお会いしましょーw

    • しい より:

      ナガハマさん、ご無沙汰してます!
      お元気ですか?たまーにFBも見てますよ。
      10月まで忙しくて、クライミングをする時間がなかったのですが、11月から時間ができるので復帰しようかと思っていたところ、体重が10kgも増えてしまって、登るどころではなくなってしまいました。まず、ハーネスを買い換えないとつけれない、みたいな^^;
      シーサイドの季節になりましたね。なつかしい。。。