1歳

ちょうど1年前に、友人のご夫婦に赤ちゃんが誕生という記事を書いた。

あれから1年、もう1歳の誕生日である。光陰矢の如し。

子の誕生日祝いを兼ねて、友人が集まり、足立区の水元公園でバーベキュー宴会をやった。

人里離れた山中での野良キャンプや無法焚き火なら数え切れないくらいやってきたわけだが、都会の公園でバーベキューをするのは、実は初めてである。もちろん多少の費用はかかるし、予約は必要だし、いろいろ制限も多いが、道具のレンタルがあるし、用意や後片付けなど含めて気楽だ。秋の高い空の下なら、こういうのも気持ちいい。とくにお酒を飲む人は、飲むといろいろなことが面倒になるから、楽なのはよいだろう。

子どもはまだ言語を発しないし、自立二足歩行もほとんどできないが、それでも意思をもって行動する様子や喜怒哀楽の表情は見られるので、これが単なる緩慢な肉塊ではなく人間の子どもであるとわかる。

いつだかも家に遊びに行ったりしているので子に会うのは1年ぶりではないのだが、たまに会って、無責任にあやして遊ぶ分には、それはかわいいものである。24時間いっしょにいなければならないお母さんは、大変なことだろうが。

食べ過ぎて満腹になり、東京23区にあることが信じられないようなだだっぴろい公園広場の雑草にそのまま寝転んで、青臭い香りにまみれながら、だいぶ落ちるのが早くなった夕陽を眺めていた。育っていく命があり、滅失する命がある。今日も地球はぐるぐる回る。

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