墓参の後、4か月ぶりT-WALL錦糸町で10d登れず

K子さんの墓参へ

去年の夏、以前から時折一緒に登っていたクライマーのK子さんが、剣岳でのクライミングで遭難して亡くなった。

ぼくよりもK子さんと親しかったKスケさんは、事故当時には現地入りもして、捜索にも尽力していた。そのおかげもあり、通常は見つからないことも多いらしい同地での事故だが、遺体が発見されたことは、せめてもの救いであった。

そのKスケさんから、一周忌の墓参を誘われたので、有り難く参列させてもらった。
当日はご親族による法要も執り行われるとのことだが、私とKスケさん、Nイさんのクライマー3名は、それとは別に行動した。

狭山丘陵の見晴らしのよい小高い丘の一角にある墓地で、K子さんが好きだったビールを墓前に供え、静かに手をあわせる。そしてK子さんのことを少しだけ話した。

4か月ぶりの錦糸町で10d登れず

墓参後、3人のクライマーはそのまま錦糸町のT-WALLへ。結局、クライマーは登るしかない。

錦糸町に来るのは、実に4か月ぶりだ。リード壁もだいぶ変わっているのではないかと思いきや、変わっていたのは、垂壁左の1面だけだった。

その垂壁左壁の白10cが難しい、何度かトライしたけどRPできなかった、とKスケさんが言うので登ってみた。
1便目はテンテンでT.O。たしかに、けっこう悪い。でも、ホールドの貼ってある左壁をうまく使えばだいぶ楽できそうな感じもする。
2便目でRP。やっぱり左壁を使って、楽をして登った。それでも、10cは辛すぎるような?「11a」と書いてあっても納得するとは思う。江戸川橋の紫11aといい、どうもグレーディングが辛くなっているような気がするのだけど。

ちなみに、Tダさんと来ていたSキさんは、この白10cを見事にフラッシュ! Sキさんにお会いするのも久しぶりだったが、かなり腕を上げていて、驚いた。そしてKスケさんは調子が悪いようで、果敢にトライを重ねるも、RPならず。奮起を期待する。

同壁のピンク10d。これも左壁を使う課題。中間部のアンダーがややパワフル。1便目はT.Oのみで、2便目でRPと思いきや、ゴール落ち。ちょっと焦ったかも。

客観的に見て、2トライして10dが登れないというのは、かなり弱っている。金土に続いて3連日の運動なので、どうにも疲れているのか。たった4本、しかも垂壁だけなのに、これで本日の腕はおしまいになってしまった。

試しに、以前に登っているハング壁右の赤11bを登ってみたら途中敗退。それならと、同左の赤11aをトライしたら、やっぱり敗退。さらに、青10cでもゴールまでたどり着けなかった。こういうのは、たぶん筋トレにもならない、無駄に疲労を増やすだけの無駄な動きだと思う。

最後は、TR壁のスラブ課題の10aを2本登った。2本とも、なかなかしびれるバランス課題で、なんだかとても楽しかった。スラブはかぶり壁とは違った楽しさがあると再確認した。

OイシさんがTザワさんと一緒に登っていて、久しぶりにお会いした。タイ国に行っていたとのことで、おみやげのタイの海苔をいただいた。
タイの海苔とはどんなものかと食べてみたら、味は確かに海苔でちょっと塩味がついていて、スナック菓子のようなさくさくした食感。おいしかったです。ありがとうございました!

白10cを登るKスケさん

Oイシさんからいただいたタイの海苔。絵がかわいい。