連休中の2日間、太刀岡の下部岩壁へ。同行は、Ｔザワさん、Ｋハマさん、Ｏイシさん、そして初めてお会いするＫダさん。泊まりは、ＴザワさんたちKO大サークルのOBOG山荘だ。
早朝の電車、高尾までは京王線、高尾から中央線に乗り換えたが、車内はかなりの混在。塩山あたりでようやく空いてきて座れたが、寝不足だし、すでにぐったり。さすが連休。
穴山駅までＴザワさんが車で迎えに来てくれて、そのまま太刀岡まで。
はじめての太刀岡下部岩壁
下部岩壁ははじめて。岩場はコンパクトだが（北川くらい？）他のパーティがおらず貸し切りなので居心地はよい。ただ、午後になると日当たりが良すぎて、暑かった。
5.9～10cまで、3本でアップの後、名前からしてこの岩場の看板ルートであろう「太刀」（11a）にトライ。もちろん、オンサイトを狙うつもりでよくオブザベしたものの、核心に入る前の下部であえなくテンション。核心のムーブもよくわからない。
以前に登っているＫハマさんに、上部の見えないホールドにデッドするムーブを教えてもらった。やってみたところ、そのムーブは確かにできるのだが、見えないホールドにデッドというのは、オンサイトトライでは絶対に不可能なムーブなので、どうも釈然としない。
右の方の甘めのカチをつかってせり上がるムーブを探るが、こちらはこちらで難しい。難しいけど、できないことはないかな。Ｔザワさんは、そんな感じで登ったらしいとのこと。
「カバチ」（11a）は2便でRP
Ｋハマさんが「カバチ」（11a）をトライするのをビレイ。下部のムーブがわからないという。どれどれと、Ｔザワさんがトライして、右壁に体を預けたをチムニー登りで突破した。
そのムーブが面白そうなので、自分も触らせてもらった。慣れないチムニー登りで下部は突破。そのまま登りきろうと思ったが、上部もちょっと遠いところがあり、テンション。ホールドを探ってトップアウト。
2便目、下部はコツをつかんだのか、チムニー登りもさっきより簡単になり、上部もなんとか超えてRP。なかなかユニークなルートだった。
5時半くらいに撤収し、韮崎の旭温泉で汗を流す。いい湯だった。
食材を買い、山荘で豪華な夕食。Ｔザワさんが山荘の裏で朝採って、あく抜きをしておいたというワラビのおひたしが美味だった。
就寝は23時過ぎくらい。朝は6時半くらいに起床。快晴で、鳳凰三山、八ヶ岳の眺めが素晴らしい。
だいたい昼寝
コンビニに寄ってから、昨日と同じ太刀岡下部岩壁へ。今日も岩場は貸し切り。
2本アップの後、昨日登れずにヌンチャクを掛けっぱなしにしていた「太刀」へ。下部は忘れていたのでムーブを作り直し。中間の核心部は、昨日難しいと思っていたムーブが、意外とできることがわかった。
昨日よりも気温は高く、昼過ぎになって日に照らされると暑くて辛い。登る気がしない。Ｋダさんがうまくタープを張り日陰を作ってくれたので、その下でゴロ寝。
オオルリやシジュウカラ、ウグイスたちの軽やかな声につつまれ、さわやかな風に吹かれているととても気持ちよい。向こうの山にはワシだろうか？大型の鳥がゆるやかに弧を描いている。やっぱりこの季節の山はいいな。秋もいいが、力強い新緑の中で生命の息吹を感じられるのは、今が一番だ。
いつの間にか、うとうとしてしまう。だいたい昼寝で、その間にクライミングという感じ。
11aに4便もかかるとは…
3時くらいになって少し雲が出てきたところで、ようやく始動。今度は登れるはず。核心まではスムーズに進み、ところが、核心でちょっとバランスを崩してフォール。あちゃー、へぼい。で、その後また昼寝。
夕方になって、上の岩から男女の2人が降りてきた。どこかでお見かけした方だなと思っていたら、女性は、冬の城ヶ崎でＳダさんたちと登っていたときにご一緒したＷさんだった。男性は強くて、「太刀」を1撃。自分とは違うパワフルなムーブだった。
自分は5時くらいに再トライ。さすがに今度は登れて、ほっとした。11aを登るのに都合4便もかかるとは、情けない。OSというのはなかなか難しいものがあるが、2便、悪くても3便で登れてないとね。実力低下が著しい。
それはともかく、これはなかなか面白いルートだった。核心部はいろいろなムーブがあるが、ガバから探れるので、がんばればOSもできると思う。
岩場を撤収し、韮崎駅まで車で送ってもらい、中央線の普通電車大月行に乗る。大月で乗り換えて高尾まで。電車は空いて楽に座れたが、甲府駅で追い越された「あずさ」は満員で、通路にもびっしり立っていた。あれなら、普通電車で座って帰った方が楽だろうに。
高尾で京王線に乗り換え。地元駅着は23時。
クライミングはろくに登れなかったが、山の空気を吸ってリフレッシュできた。
Ｔザワさん、Ｋハマさん、お世話になりました。
